今西乃子の本を紹介しています!
各本とも写真がたくさん使われていて、とてもわかりやすく書かれています。
児童書ですが、学校の先生方、お母さん方にも是非読んで欲しい社会性のあるテーマがほとんどです。
みなさん、アイボをご存知でしょうか?
ソニーが1999年から2006年まで合計15万台以上を販売した、ロボット犬です。アイボのすごいところは、オーナーによって性格が形成され、成長するロボットだというところ。オーナーたちは本物の犬のように成長を見守り、不具合があればソニーの修理専門クリニックに入院させた。しかし、年月を経て電子機器の部品保有期限が終わり、クリニックは受付を終了。年老いていくロボット犬たちを救いたいと修理ができる場所を探し求めた。その彼らの思いを受けて立ち上がった技術者たちがいる。
「ロボットにも心がある。ロボットの心というのは、ロボットにも心があるんだと思う人間の心なんです」
心とは何をもって「心」と呼べるのか―。
命とは何をもって「命」と呼べるのか―。
それを決めるのは、わたしたち人間の「感性」であり、そのものに「心がある」と信じた瞬間、
万物に心と命が宿るのである。
ロボットから考える「命」とはー?
新たな視点から「命」を考えるノンフィクション
小学校高学年〜
定価1400年+税
金の星社 刊
小学校低学年向けの「きららシリーズ」第二弾! お馴染み大人気の「未来シリーズ」の主人公、捨て犬・未来ときららの初コラボレーションの本です。本当の仲良しについて、わかりやすく子ども達に問いかけていきます。友達やクラスメートについて考えるのに最適な一冊。SNSがコミュニケーションの主流の時代。本当の友達とは何だろう?真剣に子どもたちに向き合ってもらいたいと生まれた本です。学校での読み聞かせ、親子でぜひ、一緒に読んでください。
小学校高学年〜
定価1200円+税
2009年に発売し、発売部数12万部を突破した今西乃子の代表作がついに文庫版となって登場!よりお手頃な値段で、購入できるようになりました。これから犬やネコを飼おうと思っている人、捨てられた犬やネコのことをもっと知りたい人にはぜひ読んでいただきたい一冊。多くの子ども達がこの本の感想を書き、読書感想文コンクールで、賞をいただいています。命について子ども自身が考えるきっかけとなる本です。
定価 600円+税 金の星社
刊
動物愛護センターで殺処分を目前にして、九死に一生を得た捨て犬夢之丞。その犬が今度は、人命救助という使命を授かり、2014年8月に起きた広島土砂災害の現場へ向かった。
人に捨てられた命が、今度は人を救う任務を担う―。
この物語から私達人間は何を学ぶべきか・・・。
命の可能性をもっと、もっと重く見つめてほしい。
そんな願いを込めて書いた一冊。
小学校高学年〜
定価1300円+税
域猫プロジェクトという言葉をご存じだろうか―?
飼い主のいない猫(野良猫)たちを地域で見守り、これ以上、増えないように手術をして、一代限りの命を住民たちで世話をしようという試みだ。しかし、ここには猫と人間というより、人間同士の様々な問題点があった。飼い主のいない猫と人間たちがどうすれば、共存し、幸せな社会を築くことができるのかー?
地域猫プロジェクトに立ち上がった人たちの活動を描いたノンフィクション。
小学校高学年〜
定価1200円+税
覚えていますか?
今から8年ほど前に日本中が注目した一匹の野良犬の救出劇。
日本中が「助けて!」と願ったあの日のことを―。
その望み通り、野犬は危険ながけの上から救われた。
みんなが「よかったね」と涙を流して喜んだ。
しかし、命とは助ればそこで終わりではない。
助かったその時からがスタートなのだ。
野良犬として生きてきた、一匹の犬がその後、どのような
運命をたどったのか、犬の幸せとは何なのか―?
「かわいそう」だけで命を救うことはできない。
命を預かることは、お金もかかる。時間もかかる。
そして、もっとも大切なことは、その命を、最後の時まで
ずっと、ずっと愛し続け、ともに過ごすことができるか、という
ことだ。
小学校高学年〜
定価1300円+税
おなじみ、子どもたちに大人気の「捨て犬・未来シリーズ」第6弾。犬やねこの命は大切なのに、牛や豚は殺して食べてもいいの?子ども達のそんな素朴に応えた一冊。調べ学習、ノンフィクション文学の面白さの両方を備えた一冊。
まずは、保護者、学校の先生に手に取ってから子どもに手渡していただきたい一冊。
小学校高学年〜
定価1300円+税
親本、ハードカバーの「しあわせのバトンタッチ」が、文庫となり、よりお手頃な価格となって装い新たに登場しました!
小学校高学年〜
定価 650円+税
岩崎書店 刊
シリーズでお馴染みの我が家の「未来」が今度はネコと遭遇!
自分と同じ名前を持つことになった、捨てネコ未来くんの命名の理由とは?
犬とネコ、どっちが、かわいい?
犬とネコの行動の違い、飼い主とのコミュニケーションの違いを
同じ人間に捨てられた、犬の未来とネコの未来の目線から描くノンフィクション!
対象学年:小学校中学年から
定価:1300円+税(岩崎書店 刊)
我が家の愛犬・未来についてエッセイとしてまとめた今西・初の一般書。
教育の教材としてもお勧め!
児童書の未来シリーズと一緒に是非親子で読んでもらいたい一冊。
エピソードは27に分かれ、話がひとつ、ひとつ完結しているので家事の合間に
読むのにも最適!
日ごろ、読書をしないお母さんたちにも読みやすいようまとめてみました。
そして、学校の教員の方々には、是非、授業にて活用していただきたいと
願っています。
児童書の未来シリーズ(岩崎書店 刊)とご一緒にどうぞ!
定価:1400円+税
青春出版社 刊
我が家の愛犬・蘭丸との12年間を綴った、フォトエッセイブック。
看取り、ペットロスについても考えてもらえる一冊。
カラー写真が満載で、子どもも充分楽しめます。
読み聞かせ、そして、「命を預かった責任」について、お子様と一緒に是非!
定価:1300円+税
金の星社 刊
今西乃子・初!の絵本。
今から70年近く前、日本は戦争をしていた時に起った犬の供出命令の話。
飼い犬は、兵隊の毛皮となり、肉となるため、差し出すことが義務つけられた。
戦争は人間だけではなく、戦争に全く関わっていない動物たちまでも犠牲に・・・。
胸が締め付けられるこの出来事を、創作童話として絵本にした一冊。
子どもの頃から、命の大切さ、戦争の愚かさを伝える内容です
定価: 1500円+税
新日本出版社 刊
町の動物病院で働く、獣医師のヒロシ先生が、犬のハナコの飼い主だ。
ハナコは交通事故にあったため、もとの飼い主がヒロシ先生のところへ
つれてきた犬だった。
しかし手術の甲斐なくハナコは歩けなくなってしまう。
「歩けない犬はいらない。殺して欲しい」
もとの飼い主はそういって、ハナコを捨ててしまった。
それから10年ー。
ハナコはヒロシ先生のもとで、車椅子で元気に走り回っている。
そして、ハナコは、先生のもとへやってくる多くの犬たちの命をも救う役目を
担っているのだ。
ハナコと動物を心から大切に思う、ヒロシ先生の感動の物語
WAVE出版 刊 1300円+税
今西乃子、初のフィクションです。
テーマはずばり「人獣共通感染症」!
狂犬病が日本に再上陸し、人に感染していった結果、
多くの犬・猫が飼い主に捨てられてしまう・・・。
狂犬病はもう過去の病だいわれているが、世界では今も毎年数万人が
この病で命を落としている。
万が一はゼロではない−。
そこで立ち上がったのが、ふたりの少年だ。
少年はこの感染症をどう解明し、動物と人との共存を啓発していくのだろうか。
大人にも是非、読んで欲しい一冊。
新日本出版社 刊 1500円+税
ある日、東日本大震災の被災地、宮城県東松島市矢本第一中学校の校長
千葉和彦先生(当時)から一通のメールが私のもとに届いた。
「未来ちゃんを是非、この学校にお呼びしたいのです」
千葉校長は、震災後、避難所となった自分の学校に、犬・ねこ同行避難を
許可した先生だ。
犬も猫も大切な家族−。
その思いの中には、千葉校長のどんな願いがあったのだろうか。
そして、なぜ、未来はこの中学校に招かれたのか・・・。
「大切な誰かを失ってしまった無念を埋めるのは、今、目の前にいる誰かを護ろうとする自分自身の心でしかない」
未来は、被災地の子ども達に何を伝えることができたのだろう。
岩崎書店 刊 1300円+税
災者の方々にとってガレキは“宝の山”です・・・。納棺師・笹原留以子さんの、この言葉が何よりも胸に突き刺さった。自分たちがずっと住んでいた家、子どもが背負っていたランドセル、生きてきた証が記録されたアルバム、そして・・・未だ見つからない家族の亡骸・・・。
すべてが砕けてここに眠っている―。
私がこのテーマを取り上げたいと思ったのは、大震災をきっかけに、「家族」という社会の基礎単位に日本の人々が再び目を向けたと感じたからだった。大震災を経験し、あの大津波が去った後、必死で家族を探す被災地の人々の姿にみなそれぞれが家族の在り方、大切な絆を感じたのである。家族とは何か―。命とは何か―。生きるとは何か、誰のためなのか・・・。大震災で感じた心を決して忘れず、記憶に留め、私たち一人一人が、心の目を開き、命の尊厳を「生」と「死」の両側から誠実に見つめることが、被災者の方々の気持ちに寄り添うということなのではないだろうか。大切な家族を亡くした喪失感は、筆舌に尽くしがたい。がんばって―、などと簡単に言えるものではない。だからこそ、笹原さんは、言葉ではなく“魂”で、遺体復元ボランティアを続けた。どんなに辛くても、どんなに苦しくても、大切な家族を失っても、人は生きていかなくてはならないし、生きていける―。笹原さんのボランティアはこれから生き続けていく遺族のためにできる最大限の支援だったのだろう。
執筆にあたっては、笹原さんと共に被災地を周り、その時々の様子を聞かせていただき、本書で描いた。読まれる方の立場によっては心痛める場面も多多あることだろう。しかし、ご遺族との描写を丁寧に描くことが、笹原さんの魂、熱意、やさしさ、またご遺族の悲しみ、愛情、強さを一番素直に表現できる唯一の方法だったと思う。
大切な人を失う苦しみは、言葉では言い表せない。しかし、「苦しみが大きい」ということは、それだけ「大切な人に出会えた」ということだ。故人が素晴らしい想い出を家族に残した何よりの証拠だ。本当に「救いようのない苦しみ」とは、そういった「大切な人に出会えなかった人」の中に芽生えるものなのだ。
この度の取材を通して笹原さん、そして被災者方々の生き方を見つめ、私自身の生き方を考えた。私は生きている。生きている今だからこそ、いい思い出をたくさんつくっていこう。想い出は、永遠だ。
そして、彼らの言葉のひとつ、ひとつ、涙一滴の真意を知り、再びガレキの前で手を合わせた時、ようやく・・・少し・・・ほんの少しではあるが・・・笹原さんの想い、そして被災者である彼らの深い悲しみに、私自身寄り添えるのではないかと思った・・・。
金の星社 刊
定価: 1300円+税
障がいを負って捨てられていた子犬・未来。
その未来が里親の家で三歳を迎えた頃、つぎつぎと、同じように人間に捨てられた犬たちが
やってきた。
生きることの意味と命の可能性を、捨て犬たちに教える、もと捨て犬の「未来」―。
人間社会で一所懸命生きる、小さな命の生の声をとどけるノンフィクション
小学校中学年から
定価1300円+消費税 岩崎書店刊
「命のバトンタッチ」の続編、我が家の未来の「命の授業」を描いたノンフィクション。
このたび、未来が学校へ行く様子を描いたルポルタージュが一冊の本(本書)となって刊行された。
これまで私は児童文学雑誌や児童書のアンソロジー、雑誌等で「命の授業」の様子を短くまとめ活字で発表をしながら、もっと多くの子どもたちに「命の授業」を知ってもらうにはどうすればいいか、未来と出会える場をどうつくればいいかをずっと考えてきた。
授業回数や子ども達からの感想文が増えるたびに、未来を連れて全国の学校で授業ができたらとも思ったが、未来を連れて行くとなれば、家族の協力も不可欠で、未来の健康状態や心理状態にも気を使わなくてはならない。
結果、授業の多くはどうしても首都圏に限られてしまうのが現実だった。
全国の子ども達に未来の「命の授業」を−。
私の願いであったが、方法は以外にも身近な場所にあった。
それは、「本」という「教室」を借りて「命の授業」を行うことだ。
日本のどこにいても、「命の授業」を受けることができ、「未来」と出会える場を創る−。
こうして誕生したのが「読書」による「読者」のための出前授業、「しあわせのバトンタッチ」である。
本書にも触れている通り、未来とであった子ども達は、未来をただの犬と捉えず「未来と自分」「未来と自分の周りにいる誰か」を常に重ね合わせ、正義とは何か、幸せとは何かをそれぞれが真剣に考え、個々の想いを丁寧に述べてくれている。
こうした子どもたちの鋭い洞察力、素晴らしい感受性なくして本書にルポルタージュとしての熱い息を吹き込むことはできなかっただろう。
児童書のノンフィクションを書き始めてもうすぐ10年−。
この節目に、出会った子どもたちの多大なるパワーを借りて本書が発行できたことは、私にとって大きな喜びである。
「命の授業」へようこそ−!
岩崎書店 刊 定価1300円+税
この本は、古銭正彦さんという、ひとりのドッグ・トレーナーの物語である。
犬にご褒美をあげるとしたら、多くの人が「おやつ」と答えるだろう。
事実、多くの犬のトレーナーがこの「おやつ」を使ってしつける方法を試みている。
飼い主の支持に従えば、美味しいものがもらえるというわけだ。
ところが本書の古銭さんは、この「おやつ」をほとんどトレーニングに用いていない。
彼は言う。
犬にとって最高のご褒美は「飼い主との信頼関係」
私は、この言葉に感動し、彼の本を書くことにした。
信頼関係がご褒美なんて、こんな素晴らしいことってない!
多くの子ども達に手にとってもらいたい一冊だ。
小学校高学年〜
「え?これ児童書ですか」というのが第一の印象だと思う。
はい!私は児童書のノンフィクションを書いている書き手なのでこれも間違いなく児童書なんです。「命」「生きる」ということを題材に、今までもノンフィクションを手がけてきた。今回も、それは同じで、本書の主人公は14歳のときに父親を自殺で亡くした少年である。周囲の偏見の目と、自責の念。「自殺だなんて怖くて誰にも言えなかった」そこに痛みを共有できる仲間が現れた。ひとりじゃないとわかった瞬間。どうどうと生きていていいんだとわかったとき、自殺をなくすため、自殺について語れる社会を築こうと、彼は動き出していく。自殺者が多いのは生き心地が悪い社会である証拠。生き心地のいい社会を創れば、自殺者は減るはずだ。自殺は他人事ではない。自殺について考えることは、自分たちの生きていくこの社会について真正面から向き合うことなのだ。目をそむけないで、子ども達にもこの自殺問題について真剣に向き合ってほしい。そんな願いを込めて書き上げたノンフィクション。
金の星社 定価 1200円 + 税
第36回日本児童文学者協会新人賞受賞作品
第49回青少年読書感想文全国コンクール中学校の部課題図書
2006年TBSドラマ「君が光をくれた」の原作としてドラマ化
小学校高学年〜
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金の星社 定価 560円+税
第36回日本児童文学者協会新人賞受賞作品
第49回青少年読書感想文全国コンクール中学校の部課題図書
2006年TBSドラマ「君が光をくれた」の原作としてドラマ化
小学校高学年〜
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過ちを犯した少年たちに「命」の大切さを教えたかけがえのないパートナー。
それは壊れたおもちゃのように一度は人間に捨てられた犬たちだった。
「生」か「死」ではなく、捨て犬たちの新しい家族を探す橋渡し役、それがドッグ・シェルターだ。アメリカのポートランドでは、新しい飼い主へ渡すまで犬のすべての世話とトレーニングを少年院の子どもたちが行なっているプロジェクト<プロジェクト・プーチ>がある。
犬たちはここで人間への信頼を取り戻し、過ちを犯した少年たちは「命」を預かることにより、その大切さを学び、自分自身の存在価値を見出していく。
麻薬売買や強盗の罪で、少年院送りとなった少年ネートと犬のティリー、そしてティリーの新しい飼い主となった自閉症のジョーダン。ふたりの少年と一頭の犬を通して、プーチの活動を紹介し、「命」とそこから生まれる無限の可能性について考える、ノンフィクション。
講談社 定価1300円+税
小学校高学年〜
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おちこぼれだった子どもたちが自信に溢れた姿に変わっていく魔法のプログラム「READプログラム」はある女性が真夜中に突然思いついたユニークなこころみ。現在、アメリカとカナダで1000を超えるボランティアの飼い主と読書介助犬のチームが活躍している。犬に本を読んであげることが子どもにとってなぜこれほど大きなことなのか、子どもと、そして子どもに関わるすべての人に贈る大きなヒントに満ちた一冊。子どもが読書好きになる、成績があがるとアメリカで話題騒然だ。世界初の読書介助犬、オリビアとおちこぼれの子どもたちの物語―。学校の先生やお母様方にも、是非、お勧めです。個人的には、私が一番著書の中で気に入っている本なのですが・・・
岩崎書店 定価1200円+税
小学校中学年〜
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千葉県酒々井市の馬橋で、後ろ両足を切断され、右目を切られた子犬が捨てられていた。子犬は、佐倉警察署に落し物として届けられたが、すぐさま動物愛護センターに送られ、数日後には殺処分が決定した。そこにひとりのボランティアの女性が現れ、子犬をセンターから引き出し、里親探しを決意する。
命の尊厳と命に対する責任について問いかける「命の授業」に最適のノンフィクション。命を預かるとはどういうことなのか、犬の飼い方から命に対する責任をこどもたちに伝えるノンフィクション。実は、この本に出てくる未来ちゃんは、我が家のワンコです。未来ちゃん同伴の「命の授業」も千葉県の小学校で行い、児童・PTAに大変好評を得ました。命ってこんなに素晴らしい!!ということを教えてくれます。未来ちゃんのページにも是非おいでください。
旺文社 定価1238円+税
2003年厚生労働省社会保障審議会推薦 児童福祉文化財
小学校高学年〜
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私が児童書を書こうと思うきっかけとなった少年、ストリート・チルドレンビッキーを主人公に描いたノンフィクション。恥ずかしいのは、どんなにお金があっても夢も希望もない人間のこと―。お金があって、学校に行けて、とことん恵まれているのにそのチャンスを生かせない人。家のないビッキーは生まれてきたこと自体をチャンスだと言い、プラットホームにあるボランティア施設で毎日必死で学び続ける。それは、ビッキーにはストリート・チルドレンに勉強を教える先生になりたいという大きな夢があるからだ。学ぶことを未来への大きなチャンスと捕らえるか、仕方なしの義務と捕らえるかで、子どもたちの未来は大きく変わる。チャンスは与えられるものではなく、自分で見つけるもの。それを、自分の生き方で証明してくれたビッキーを通して、日本の子どもたちが、少しでも自分たちが何のために学ぶのかについて考えてくれたらうれしいと思う。
あかね書房 定価1300円+税
第48回産経児童出版文化賞推薦図書
小学校高学年〜
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森と湖の国、フィンランド。この美しい国で、ちょっと変わった家族が暮らしている。夫婦の名前はリスティマキ夫妻。この夫妻には6人の子どもがいるが、夫妻と血が繋がっているのは長女のネッタひとりだけだ。長男のミロと次女のオウナはインドから、三女のリュッケは中国から海を渡ってやってきた養子だった。なぜ、リスティマキ夫妻は自分の子どもがいるのに、肌の色も、民族も違う遥か遠い国から三人もの養子をとったのだろうか―。リスティマキ夫人は言う。「自分の子どもとは、自分が生んだ子どものことではなく、育てた子どものことです。」私は、この言葉にとても衝撃を受けた。日本人は家族と言えば、まず血のつながりを重視する。しかし、血が繋がっていても昨今では幼児虐待が後を絶たない。これを親子と呼ぶのはあまりにも悲しい。例え、血が繋がっていなくても心が繋がっていればそれは立派な家族というべき。自分と異なるものへの偏見や差別を乗り越えて、素晴らしい子育てと真の親の愛を精一杯注ぐ、フィンランド人のリスティマキ夫妻の想いを描いたノンフィクション。(*多くの小学校の総合授業でも講師に出向き、好評を得ている「究極の国際理解のテーマ」だ。)
佼成出版 定価 1500円+税
小学校中学年〜
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特定非営利活動法人ESAアジア教育支援の会の支援先であり、ESAより取材協力を受けた著書。学校で、子どもたちが取り組むボランティアや支援をテーマに取り上げたノンフィクション。バングラデシュの紅茶畑に住む人々には、夢や希望を持つ頭のスイッチが入っていない。それは、驚くほどの貧困がもたらした結果だった。近くの修道会の神父は、何とか村人たちをこのすさまじい貧困から救い出そうと、村の子どもたちに学ぶことの楽しさを伝え始める。村の学校の先生の給料、教科書、ノート、筆記用具はすべて、海外からのボランティアの支援金で賄われている。本当の支援とは、貧しい人たちに物品を送ることではない。本当の支援とは、支援を受ける側が名誉に思える支援、つまりいつかは自立できるような支援ではないか、という疑問をバングラデシュで学ぶひとりの少年、ジュトンを主人公に読者に投げかけながら、「支援」や「国際協力」について考えてもらう本。(*小学校高学年、高校からの講師依頼で現在一番リクエストが多いテーマだ。)
岩崎書店 定価1200円+税
小学校中学年〜
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「福祉について考える」は、教育の現場でも総合的学習の中で積極的に取り入れられている。この本は特別養護老人ホームとデイサービスセンターで働く若い介護士を主人公に描いたノンフィクションだ。人の心に寄り添うことの大切さー、そして難しさー。その人を大切にするということは、その人の宝物までも大切にするということ。その老人のケアをただしていればいいというのではなく、いつかはその人が培ってきた思い出も一緒に持ってこられるようなホームにしたい―。介護という仕事を通して自分の夢を実現させようとする若者と、認知症の妻を持った老人の物語。児童書なのに、発売してみると、なぜか大人の指示を圧倒的に集めた本である。共感できる内容なのかもー?人は誰でもいつか、老いて年を取っていく。人としての権利を失わず、他人に我が身を任すということの難しさを私たちはどう向き合っていけばいいのだろうかー?老いて、認知症になりすべてを忘れ去ったほうが、人として幸せなのか。その時、家族は?児童書ながら、人間の尊厳について真剣に取り上げた一冊である。
ポプラ社 定価 1100円+税
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死について考えることは生について考えることー。終末医療を担当する、ホスピス病棟の医師、小澤竹俊は、ひとりの末期がん患者、横溝清一と出会う。ホスピスに最も大切なのは、心のケアーだ。竹俊はそのケアーを傾聴という形で取り入れ、患者が心静かに最期を迎えられるよう寄り添うことを心がけている。死や命について様々な考えを竹俊に話すことで、患者はやがて訪れる「死」を静かに受け入れるようになる。ただ話を聞くー。耳を傾けるー。人は、自分の話を聞いてもらえると、自分が認められていると感じる。自分はそこにいてもいいのだと思える。これこそが、傾聴のマジックだ。清一も、竹俊に様々なことを話し、今までの人生を語ることで、健康な時では考えもしなかった新しいことを発見し、人が生きている理由を死を目前に見出していくー。命とは、生きるとは、私たちがこの世に存在している意味とは何なのだろうかー?取材をしていて最も辛く、最も多くのものを与えてもらえた一冊。子どもたちの自殺が絶えない今、是非手にとって、命について考えてもらいたい一冊である。同時に小澤医師の著書「苦しみの中でも幸せは見つかる」もお勧めだ。
ポプラ社 定価1100円+税
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テーマはズバリ家族。大切な誰か、守りたい家族がいることで、人はどれだけ強く、やさしく、そしてせつな的な欲求に負けずに生きて行けるのかー。家族を大切に思うことは、自分が幸せを手にするためのパスポートだ。この物語は、東京山谷ドヤ街に住む、ひとりのオッチャンと私自身の生い立ちを通して、描かれたもので、正直知人にはあまり読んでほしくない?ノンフィクションだ。人のために何かをすることは、自分自身のためである。人を愛することは、素晴らしいことである。それは、誰かを愛しいと思える自分を最も肯定できるからである。人というのは、他人の悪口を言っている自分より、他人を好きになり他人を褒め称えている時の方が、自分を肯定できるものなのだ。そして、自分を肯定できる人間は、どんどん前に進むことができるのである。東京の山谷でホームレスやドヤに住むおっちゃんたちと関わっていく中で、私自身が学んだ哲学―。一応は児童書なんですけどね。
小学校高学年〜
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時は1960年代。当時、犬は家畜として扱われ、日本での動物医療は進歩していなかった。手術の際、欠かせないのが麻酔だが、その麻酔も45分が限界で、それ以上かかる手術は助かる見込みがない病として死を余儀なくされていたのである。その時、ひとりの獣医師が動物の麻酔学を学ぶためアメリカへ旅立った。安全で長時間の手術にもつかえる吸入麻酔があれば・・・。アメリカ人の獣医師と共に、吸入麻酔の開発に取り組んだ澤辺省三はついに、動物の吸入麻酔を完成させる。さらに獣医師の澤辺は、動物の治療は医療技術だけではなく、飼い主の信頼を得ることから始まることをアメリカ人獣医師から教えられる。言葉が話せない犬たちへの限りない愛情と、飼い主にとってはたったひとつの命である愛犬への想いを最大限に汲み取り、治療に全力を注いできた澤辺省三の40年間を描くノンフィクション。私自身が、犬を飼い、大の犬好きであることから「こんな獣医さんが近くにいたらなあ・・・。」という願いを込めて書き上げた一冊。命を救うということはどういうことか、また、吸入麻酔がどんなものなのか興味がある子どもには図解も入っているので是非、読んでみてほしい。
佼成出版社 1500円+税
小学校中学年〜
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言語障害や問題行動を持つ発達障害者を専門にトレーニングしている横室純一先生と重度の自閉症児、大樹君を主人公に描くノンフィクション。横室先生は、発達障害児の子どもたちの自主性を引き出すため、セラピー犬を育成すし、自身でも二頭のセラピー犬とともに暮らしている。この発達障害児専用のセラピー犬は、盲導犬のような絶対服従の犬ではその役目を果たさない。そのため、横室先生は独自のプログラムを作り出し、犬種選びからトレーニングなどを行ない、障害児のトレーニングや施設訪問に役立てることで、障害児の自主性を引き出すことに大きな成果を生んでいた。ある日、定期的にトレーニングに出向いていた自閉症児、相川大樹君のお父さんは、横室先生に、自分の息子のためにセラピー犬を飼いたいと相談を持ち出したところ、横室先生は自分の犬、チャチャを譲ることを申し出る。最初はチャチャを怖がっていた大樹君だったが、そのうちチャチャに自分の大好きなお菓子を分けてあげたり、今までにない笑顔を見せるようになる。そして、怒りという感情が大樹君の中から消え去り、問題行動のパニック症も徐々におさまりをみせるようになっていく。発達障害児への理解を深めることで、私たちの中にある健常者と障害者との壁を少しでも低くすることができたら、との想いで生まれた一冊。
佼成出版社 1500円+税
小学校中学年〜
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フントとはドイツ語で犬という意味。ミシン工場に勤めていた足立圭司は、工場の閉鎖と共に、職を失い、その際、社長の犬だったミニチュア・ダックスフントのコボを引き取るようになる。もともと犬が大好きだった圭司は、その後、自分の機械に関する知識を生かしたいと、後ろ足が不自由になった犬のための車いす作りに挑戦。何度も失敗しながらついに納得のいくものを作れるまでになる。そして、格安で犬の車いすを作るという新たなビジネスをホームページで展開したところ、犬を本当に愛し、何とか自分の犬がもう一度走る姿を見たいという飼い主から問い合わせが相次ぐ。仕事だけでは終わらない、圭司と犬の飼い主、そして足が不自由になっても必死で歩こう、走ろうとする犬たちの素晴らしい友情と絆を描いたノンフィクション。